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パレス・メイヂ

#レビュー #書評 #漫画
『パレス・メイヂ』は明治時代をモデルとした架空の国家を舞台とした漫画である。主人公は没落貴族の少年である。家計のために宮中に出仕する。
本書はデザイン面で明治時代をモデルにするが、精神文化面では個人主義の現代人的である。主人公の同年代の侍従達は遊びたい盛りである。人の目のないところでは宮殿の廊下を走り回る。宮中に出仕するという真面目さに欠ける。主人公の兄や姉も物質的な俗物である。忠君愛国や家長制度など江戸時代よりも抑圧的な明治時代のイメージとは異なる。あくまで架空の国家の物語である。
架空の国家という点では帝の設定も興味深い。近代国家にした先帝を継いだ女帝という設定である。聡明な君主という設定が近代日本との対比で興味深い。
女官長は帝の好みを確認し、御意に沿うようにしようとする。ここには本当の意味でサーバントの精神がある。ここも近代日本との対照性を感じた。日本の組織では帝個人の好みを尊重するのではなく、組織の好みを帝の御意としてしまうと感じるためである。
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