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林田力Twitterまとめ 2017/10/07 [林田力hayariki]


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アメリカ帝国衰亡論・序説

#アメリカ #書評 #政治
『アメリカ帝国衰亡論・序説』はトランプ大統領を生んだアメリカを分析し、日本の採るべき方向性を論じた書籍である。アメリカの衰退を指摘し、中国と対峙する覚悟を説く。アメリカ従属一辺倒では日本は救われない。
本書の射程はアメリカのトランプ政権にとどまらない。ロシアはソ連崩壊後の自由と民主主義を覚えており、早晩民主化すると指摘する。
本書の指摘が説得的である理由は、時代の流れを見据えているためである。今や21世紀である。冷戦や工業社会の枠組みを引きずっていたら、認識を誤る。しかし、その時代から分析し続けていた世代が、そこから抜け出すことは大変である。この点が本書の素晴らしいところである。
本書のアメリカ論は深いところを突いている。ワスプは有名であるが、プロテスタントにも聖公会や長老派など様々であり、それが社会階層になっている。白人対黒人という類の単純な見方ではない。
本書はアメリカ化されることは植民地になることよりも恐ろしいと指摘する。この指摘は納得できる。圧制下に置かれる以上にアイデンティティーを失うことは許しがたい。日本の植民地支配について日本の罪を軽くするために欧米の植民地支配に比べて善政であったと主張されることがあるが、これは逆効果になるだろう。アイデンティティーを失わせる統治の方が残酷である。
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パレス・メイヂ

#レビュー #書評 #漫画
『パレス・メイヂ』は明治時代をモデルとした架空の国家を舞台とした漫画である。主人公は没落貴族の少年である。家計のために宮中に出仕する。
本書はデザイン面で明治時代をモデルにするが、精神文化面では個人主義の現代人的である。主人公の同年代の侍従達は遊びたい盛りである。人の目のないところでは宮殿の廊下を走り回る。宮中に出仕するという真面目さに欠ける。主人公の兄や姉も物質的な俗物である。忠君愛国や家長制度など江戸時代よりも抑圧的な明治時代のイメージとは異なる。あくまで架空の国家の物語である。
架空の国家という点では帝の設定も興味深い。近代国家にした先帝を継いだ女帝という設定である。聡明な君主という設定が近代日本との対比で興味深い。
女官長は帝の好みを確認し、御意に沿うようにしようとする。ここには本当の意味でサーバントの精神がある。ここも近代日本との対照性を感じた。日本の組織では帝個人の好みを尊重するのではなく、組織の好みを帝の御意としてしまうと感じるためである。
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転生したらスライムだった件

#小説 #書評 #ラノベ
『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』は、ぼっちの男子高校生を主人公とした作品である。ラノベや漫画ではタイトルを文章にすることが流行っているが、それに属する。
主人公は斜に構えている。昭和的な熱血やモーレツがダサくなった現代のキャラクター像である。このようなキャラクターは機動戦士ガンダムのカイ・シデンのように一昔前は脇役ポジションであった。しかもミハルとのエピソードのように彼がフィーチャーされると熱血キャラになってしまう。

『転生したらスライムだった件』は流行りの転生物のライトノベルである。漫画化もされた。
転生物では転生者がチート的に大活躍することが定番である。ところが、本作品では最弱のモンスターであるスライムに転生したところが意表を突く。とはいえ本作品は漫画『カメレオン』のように弱者が幸運と綱渡りで成り上がる話ではない。チート的な大活躍という転生物の王道は抑えている。地道に色々なものを吸収して能力を高めてチート的な存在になった。これはドラゴンクエスト的である。ドラゴンクエストは同じモンスターを何度も倒すというルーチンな作業を繰り返して経験値を増やし、レベルアップする。一発逆転のギャンブルとは対照的な健全なゲームである。
また、ドラゴンクエストにはメタルスライムという経験値を多くもらえるモンスターがいる。本作品のスライムのように色々と吸収した存在なのだろうか。
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